「Claude Codeの研修を探しているが、何を教わるのか分からない」というご相談が増えました。ご相談やClaude Codeの検索でよく挙がるのは「無料で使えるのか」「月額いくらか」「Claudeと何が違うのか」「どこまでできるのか」です。つまり多くの方が、研修の中身を知る前の段階でつまずいています。
本記事では、Claudeとの違い、研修で扱う中身、研修選びの見方の順に整理します。当社のClaude Code 集中講義を例に取りますが、他社の研修を選ぶ際の判断材料としても使えます。
つまずくのは操作ではなく「ClaudeとClaude Codeの違い」
研修の冒頭で必ず時間を取るのが、この違いの説明です。名前が似ているため同じものの別プランだと思われがちですが、できることの範囲がはっきり違います。
Claude(対話型の使い方)
- 画面上で質問して、答えを受け取る
- 資料は1件ずつ貼って渡す
- 出てきた文章は自分でコピーして使う
- 1回のやり取りで完結する作業に向く
Claude Code(手元のファイルごと任せる使い方)
- 自分のパソコンのファイルを直接読み書きさせられる
- フォルダ単位でまとめて渡せる
- 成果物がファイルとして保存される
- 何工程かの作業をまとめて任せられる
ひとことで言えば、「聞いて答えをもらう」のがClaude、「手元の資料を渡して、作業そのものをやってもらう」のがClaude Codeです。名前に Code(コード)と付くのでプログラマー専用に見えますが、実際に効くのは「決まった場所にあるファイルを、決まった形に整える」という事務作業のほうです。
この違いが分かると、研修を選ぶ基準も決まります。文章づくりの精度を上げたいなら対話型の研修で足りますし、資料の作成そのものを任せたいならClaude Codeの研修が必要です。
1回目で片付ける4つのこと
受講前に引っかかりやすいのは次の4点です。いずれも1回目の中で片付けます(1〜3は前半、4は後半)。
1
料金はどう考えるか
業務利用なら有料プランが前提。プランの選び方は研修で扱う。
会社として判断
2
安全設定を済ませる
法人向けプランと、入力データを学習に使わせない設定を先に済ませる。
会社として設定
3
動かせる状態にする
導入(自分のパソコンで使えるようにする作業)と、初回のログイン(利用開始の本人確認)まで。画面を一緒に見ながら進めるので、詰まったまま終わらない。
講師と一緒に
4
自社の業務を1つ選ぶ
繰り返し発生し、出す形が毎回同じ業務を選ぶ。ここが1回目後半の題材になる。
受講者が選ぶ
料金の具体額と、どこまで無料で試せるかは提供元が随時見直すため、公式ページで最新の条件をご確認ください。研修でお伝えするのは金額ではなく、業務で使うならどのプランを選ぶべきかという判断の基準です。社内の資料を扱う前提であれば、法人向けの契約から始めるのが妥当です。
2番目の安全設定は順番を飛ばさないでください。社内の資料を読み書きさせる使い方だからこそ、何を入力してよく何は伏せるのかを先に決める必要があります。設定箇所は生成AIのセキュリティ対策で具体的に解説しています。
4時間の中身——2時間×2回に分ける理由
当社の集中講義は4時間で、2時間を2回に分けています。1日で詰め込まないのには理由があります。1回目と2回目の間に、自社の業務で実際に試す時間を挟むためです。
2回目の到達点は、自社の業務に当てはめる段まで進んだ状態です。そのうえで手順を文書に残しておくと、担当者が代わっても同じ手順をたどれます。この工程がないと、うまくいった手順が担当者個人の記憶に残るだけで終わります。同じ順序はAI活用の内製化でも扱っています。
自社の業務がClaude Codeに向くかどうか、実務を伺いながら判断します。
30分無料相談を予約 →研修後、実務では何が変わるか
効くのはファイルが決まった場所にあり、出す形が毎回同じ業務です。具体的には次のような作業です。
- 複数のExcelから必要な数字を抜き出して、1枚の表にまとめる
- フォルダ内の資料を読ませて、体裁の揃った書類を作る
- 決まった形式の資料を、中身だけ差し替えて毎回同じ体裁で出す
- 過去の文書をまとめて読ませて、必要な箇所を抜き出す
形が決まっていて材料をそろえられる提案資料の作成なら、当社が目安としている削減幅は60〜90%です。問い合わせ返信の下書きでは、1件あたりの対応時間で50〜70%が目安です。いずれも材料をそろえて手順を固定した後の数字で、初日から出るものではありません。最初の1〜2週間は手順を作る分だけ時間が増えることが多いです。
効きにくいのは、毎回判断が変わる業務、材料が人の頭の中にしかない業務、年に1回しかない業務です。この線引きを研修中に確認しておくと、無駄な試行を減らせます。
研修選びで外さないための3つの見極めポイント
受講前に確かめる3つの見極めポイント
- 自社の実物を題材にできるか。例題を動かすだけだと、自社の業務に当てはめる段で止まりがちです。自社のファイルを使えるかを事前に確認してください。
- 安全設定が内容に含まれているか。社内の資料を読み書きさせる使い方です。法人向けプランの契約と、入力データを学習に使わせない設定が研修の中に入っているかを確認してください。
- 手順を残す工程があるか。個人が使えるようになるだけでは、担当者が代わると元に戻ります。手順を文書化して共有するところまでが範囲に入っているかを見てください。
もう一点、数字を扱う業務では出てきた結果を人が検算する手順を必ず残してください。計算を任せきりにせず、確認の工程を組み込んでおくことが前提です。
費用面では、人材開発支援助成金などの対象となり得ます。ただし支給可否は労働局の審査により決定するため、事前に確約はできません。申請の期限や必要書類も制度ごとに異なります。申請代行は社会保険労務士の業務ですので、実務は社労士へご相談ください。当社は研修内容に関する資料のご提供までを行います。制度の考え方は助成金を使ったAI研修の始め方で整理しています。
まとめ:持ち帰るのは操作ではなく、業務の型
Claude Code研修で価値があるのは、操作を覚えること自体ではありません。自社の業務が1つ、手順つきで動く状態になって残ることです。1つ動けば、2件目・3件目は同じ型で回せます。
まずClaudeとの違いを押さえ、自社に「繰り返し発生して、出す形が毎回同じ」業務があるかを見てください。1つでもあれば研修の題材になります。
研修の構成と料金はClaude Code 集中講義のページに、サービス全体の資料は資料ダウンロードにまとめています。
よくあるご質問
ClaudeとClaude Codeは何が違うのですか?
Claudeは画面上でやり取りして答えを受け取る対話型の使い方です。Claude Codeは、自分のパソコンの中にあるファイルを直接読み書きさせられる使い方です。「聞いて答えをもらう」のがClaude、「手元の資料を渡して、作業そのものをやってもらう」のがClaude Code、と考えると近いです。研修では最初にこの違いを実物で見せます。
Claude Codeは無料で使えますか?
業務で継続的に使う場合は有料プランの契約が前提になります。無料でどこまで試せるか、月額がいくらかは提供元が随時見直すため、金額は必ず提供元の公式ページで最新のものを確認してください。研修では個別の金額そのものより、業務で使うならどのプランを選ぶべきかという判断の基準をお伝えしています。
プログラミングができない人でも受けられますか?
受けられます。当社の集中講義は非エンジニアの経営者・社員を前提に組んでいます。コードを書くのではなく、日本語で指示して自社の資料やデータを扱わせる使い方が中心です。必要な操作は画面を見ながら一緒に進めます。
Claude Codeで何ができるようになりますか?
手元のファイルをまとめて扱う作業に効きます。複数のExcelから必要な数字を抜き出して1枚にまとめる、フォルダ内の資料を読ませて体裁の揃った書類を作る、決まった形の資料を毎回同じ体裁で出す、といった作業です。1回の対話で終わらず、フォルダ単位の作業を任せられる点が対話型との違いです。
経理や総務の業務にも使えますか?
使えます。ファイルが決まった場所にあり、出す形が毎回同じ業務ほど向いています。ただし数字を扱う業務では、出てきた結果を人が検算する手順を必ず残してください。計算を任せきりにせず、確認の工程を業務手順に組み込むことが前提です。
研修は何時間くらい必要ですか?
当社のClaude Code集中講義は4時間(2時間×2回)です。1回で詰め込まないのは、1回目と2回目の間に自社の業務で試す時間を挟むためです。試して詰まった箇所を2回目で解消する形にすると、研修が終わった後も使い続けられる状態になります。
研修に助成金は使えますか?
人材開発支援助成金などの対象となり得ます。ただし支給可否は労働局の審査により決定するため、事前に確約はできません。また申請の期限や必要書類は制度ごとに異なります。申請代行は社会保険労務士の業務ですので、実務は社労士へご相談ください。当社は研修内容に関する資料のご提供までを行います。
研修を受けただけで社内に定着しますか?
操作を習うだけでは定着しません。研修の中で自社の実物を題材にして業務を1つ最後まで作りきり、その手順を共有できる場所に残すところまでやってください。個人の記憶だけに残った状態は、担当者が代わると元に戻ります。